防災メモ

被災経験者の声から拾った備え

調査日 2026-08-12/収集源 X(xactionsで検索)+NHK・警視庁・自衛隊・内閣府・厚労省・自治体

2026年7月28日の令和8年熊本地震で断水が長期化しており、現在進行形の声と過去の教訓が同時に流通していた時期の収集。

この資料の読み方

出典の格が3種類混ざっている。使うときに区別する。

いいね数を併記しているのは「多くの人が意外だと感じた」度合いの目安として。正しさの指標ではない。

発災直後にやること・やってはいけないこと

古い常識が否定されている項目がある。

揺れたらすぐにドアや窓を開ける。実はコレ、今の家では逆に危険。「転倒負傷」「落下物直撃」「ドア激突」「ガラス飛散」。今の家のドアは歪みにくいです。

元消防士 taka_home119

朝日新聞がまとめた地震直後のNG行動は4つ(asahicom)。

やることの順序(North_ern2)。

連絡手段は災害用伝言ダイヤル「171」(jiena_gaim)。

通電火災

出火原因として最大級だが、対策は「ブレーカーを落とす」だけで済む。

停電した時点でブレーカーを落とす。復旧の瞬間に火が出る(bozu_108・9,947)。

体を清潔に保つ

この調査の発端になったのが、震度7で自宅を失った人のThreads投稿(moo__biyou、2026-08-11にスクリーンショットで確認。URL未取得)。要旨は、レトルト食品を防災バッグに何個も入れていたが実はあまり必要なかった(救援物資でパン・おにぎりは飽きるほどもらえるため)、食料より先に我慢の限界に達したのは「シャワーを浴びれない」ことによる体中の不快だった、というもの。2日目までは耐えられ、3日目から汗で蒸れた頭皮が我慢できないほど痒くなり、ウェットティッシュで拭いた程度では解消しなかったという。

同趣旨の証言はXにも複数ある。

落とし穴がひとつ。歯磨きシートは使用後に指が唾液まみれになり、断水中なのに指を洗いたくなる。拭くためのウェットティッシュがセットで要る(hazardzero119)。

水を運ぶ

給水車が来ても、容器がなければ受け取れない。

ポリタンクがなくて水を運べなかった人がたくさんいたと聞いた。確かに給水車がきてくれたとしても容器がないと運べないってことは盲点だった

193fp・1,631

トイレ

我慢の連鎖に注意する。人目があって使えない → 我慢する → 水を控える → 動かなくなる、という経路で災害関連死につながる。膀胱炎・尿路感染症のリスクもある。

食べる

備蓄は「火が要るか要らないか」で分けて数える。停電と断水が同時に来ると、カセットコンロが無い家では加熱の手段が消えるため、火が要らないものだけで何日もつかが実際の備蓄量になる。

火も水も要らない(これが主力)

カセットコンロがあれば作れる(無ければ使えない)

共通

レトルト食品を大量に備える必要は薄い、というのが発端投稿の主張。救援物資でパン・おにぎりは届きやすいため。ただし個人の体験談であって、地域・災害規模によって物資の届き方は変わる。

カセットコンロとボンベ

検証来歴: 2026-08-12に機械抽出で取得。岩谷産業の公式ページは直リンクが403のためWayback Machine経由(2024-07-08・2025-10-01のスナップショット)。農水省は現行ページを直接取得。浜松市防災学習センターの記事(2023-12-21)も直接取得。

本数の目安は2系統あり、倍近く違う。前提の置き方が異なるため、どちらかが誤りというより並立している。

ただし岩谷産業の公式ページ本体に「9.1本」「6.3本」という合計値の記載はない。公式にあるのはカテゴリ別の日次消費量(食事・カップ麺・飲み物・洗浄用の湯)のみで、実験条件は「発熱量2800kcal/hのコンロ、薄手のアルミ鍋(フタなし)、無風状態、1日3回」。9.1/6.3は洗浄用の湯を除いた3カテゴリの7日分合計に相当する。

買うときは多いほう(1人週6本)で見ておく。低温ではガスの気化が悪くなり消費が増えるため、季節ごとに見直す。

使用期限(岩谷産業と農水省の2ソースで一致)

防災用に買って押し入れに入れっぱなしのボンベは、いざというとき使えない可能性がある。鍋などで普段使いして回す。

コンロがあってもボンベが切れれば火なし生活に戻る。火なし食品(ゼリー飲料・えいようかん・パックご飯・缶詰)はコンロの有無と関係なく別枠で必要。

2歳児の食事

原則は3つ。食べ慣れたものを多めに買う(初見のものは拒否される)、加熱不要のものを主力にする、においが少ないものを選ぶ。

大人用の非常食は流用できないことが多い。アルファ化米・乾パン・カップ麺は味の濃さと硬さで厳しい。ピジョンのリストが2歳の区分から「取り分けができるもの」「大人と子ども両方が食べられるもの」に変わるのは、裏を返せば全部は共有できないということ。

小分け・食べ切りサイズを選ぶ。一度に食べる量が少ないうえ、断水下では開封後の保存が衛生的に難しい。

アレルギーがあるなら2週間分(ピジョンの但し書き。1ヵ月以上入手できないケースがある)。

一番効くのは、平時に食べさせて食べるか確認しておくこと。賞味期限が近づいたら家族で食べる。家の中にテントを張って「避難ごっこご飯」にしている家庭の例がある(teradakurage)。停電を想定して暗い中で食べると、明かりの備えの確認にもなる。

明かり

寝る・座る

床に直接寝る・座ることが体を壊す。

車中泊・暑さ

避難所に居られない場合の想定が要る。乳幼児がいる家庭は特に。

薬・持病

避難時の持ち出し品として最も見落とされるものの一つ。

地震などの天災で避難が必要になった時にマジ見落としがちなのは「常用薬とお薬手帳も持って出る」こと。長期間飲めなかったり自己注射できなかったりすると命に関わるお薬もあるよ! 避難の時は必ず多めに! 多めに持って出て、足りなければ受診を! お薬手帳などで薬がわかれば同じものを出せます!

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やってはいけないのが、薬を節約すること。

災害で薬が残り少なくなると、多くの人が「1日飛ばして延ばそう」とする。これが一番危ない。東日本大震災の被災地では、1型糖尿病の人の3分の1以上が、いつもより少なめにインスリンを打ったり、ふだん行かない近くの病院を頼ったりしていた。

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被災地には災害支援薬剤師とモバイルファーマシー(移動薬局車)が入る。薬の相談は近くの薬剤師にできる(厚労省)。

避難生活のストレスで持病(高血圧・糖尿病・認知症など)は悪化しやすく、過去の災害で亡くなる人が相次いでいる。みんな大変だからと我慢しないこと(NHK)。

見落とされる死因

2016年の熊本地震では、犠牲者の約8割が災害関連死だった(t_takeya)。避難環境そのものが死因になる。

人間関係・防犯

この調査で最も伸びていた投稿がここ。

避難所で周りの人に「食べ物とか水とか持ってますか?」って言われても、YESって答えちゃだめよ。「避難してる皆さんのために寄付してください」って言われるから。断れないくらい言われるから。備蓄を人に言わない方がいい。

tamakithi_ex(3.11被災者)・16万

「においが少ない非常食」は、この問題への物理的な対処にあたる。

情報とデマ

「気をつける」ではなく「必ず起きるもの」として構える。

災害時には多くの人が不安になり「根拠のないうわさ」「偽情報」「誤情報」がSNSなどで広がりやすくなります。「災害時には必ず広がるもの」と認識し、冷静に判断するようにしてください

NHK

2026年の熊本地震で実際に出回った型(NHK)。

いずれも発災直後から拡散し、災害対応の活動に影響が出るおそれがあると指摘されている。内閣府防災も「真偽不明な情報に惑わされることなく、拡散しないよう十分ご注意ください」と出している(CAO_BOUSAI)。

拡散する前のチェック項目として「だいふくあまい」という語呂が流通している。ただし取得できた投稿は「だ=誰が言ってるの?」で本文が切れており、残り5項目は未確認(193fp)。

行動としては、自分が発信源にならないことに尽きる。内閣府の言い方では「『ホントかな?』と思う情報を広めない勇気と、信頼できる情報を確認して行動すること」(CAO_BOUSAI)。

女性

配給は当てにできない、というのが一貫した証言。

原則として、代替品が存在しないもの(おむつ・生理用品)から優先して備蓄する(himitsu_bousai)。

2歳児

歩ける・おむつ・離乳完了、が並存する年齢。赤ちゃん向けとも大きい子向けとも違う。

逃げる瞬間

泣くこと

泣き止ませようとしないで。避難所でお子さんが泣くのは、当たり前のことです。大きな揺れのあと、知らない場所でいつもと違う場所で夜を過ごすのです。

Asano__Satoshi

ただし現実の記録もある。東日本大震災で、赤ちゃんが泣き続けたため避難所を出るよう言われ、寒い車中で過ごした家族の証言(hirokim21)。避難所に居られない可能性を最初から想定に入れる(車中泊の章)。

退屈・不安

「平気に見える子ほどケアがいる」は、ピジョンの月齢別リストと内閣府検討会資料の両方に出てくる。独立した2資料で一致しているので定説とみてよい。

2歳児の持ち出し品リスト(現物確認済み)

出典: baby-bousai.info「1才7ヵ月〜2、3才のグッズリスト」。運営はピジョン株式会社、作成協力は防災スーパーバイザーのかもんまゆ氏。2026-08-12に本文を機械抽出して確認。サイト内に更新日の記載なし。

最低1日、できれば3日分として挙げられている品目。

家庭備蓄(3日〜1週間分)として追加されるもの: 体温計/子ども用爪切り/鼻吸い器/ランタン、タッチライト/簡易電源/カセットコンロ/ドライフルーツ・コーン缶など野菜が取れるもの/手軽にタンパク質が取れる缶詰や瓶詰。

サイトの但し書き: アレルギー対応食品などは1ヵ月以上入手できないケースもあるため、少なくとも2週間分を備える。

1才6ヵ月までの区分と比べたときの変化が、2歳の勘所にあたる。

罹災証明・保険

最大の落とし穴がここにある。

片付けた瞬間、被害は証明できなくなる。地震のあと、人は片付ける。危ないし、防犯上も放置できないし、散らかった部屋を見ているのがつらい。当然だと思う。ただ、家の被害を判定する人が来るのは、片付いたあとだ。そこにあるのは「わりと無事な家」になっている。

Dr_mandheling・1,173

つまり、片付け・修理を始める前に写真を撮る。撮影のポイント(新潟市危機管理防災局)。

撮った写真は罹災証明書の申請と保険金の請求の両方に使える。被害状況によっては建物内部に入らない・近寄らない判断も必要(arakencloud)。

制度面

避難所にいないと情報が届かない。在宅避難を選ぶ場合の構造的な不利にあたる。

参照先

未調査

平時にやっておくこと

この資料からの抽出。調べれば済むもの、買えば済むもの、決めておけば済むものを分けた。チェックはこのブラウザに保存される。

調べる

買う

決める・置く